切り妻屋根や軒、引き戸の玄関など、住まいの各所に“和”を感じさせる意匠が施されたYさん邸。室内には自然素材をふんだんに使った空間が広がり、日々の暮らしのなかで自然の心地よさや木のぬくもりを感じさせてくれます。
「切り妻屋根」や「焼板」など、和のテイストが趣ある外観デザインと、自然素材をふんだんに使った居室が特徴のYさん邸。なかでも、床板やカウンター、扉にいたるまで造作したという、オーダーメイドの空間は見ごたえがあります。
無垢の床板が特徴的なリビングは、天井の梁や腰板、扉などで木の風合いを合わせることで、全体のつながりを演出。さらに照明はすべてダウンライトにすることで、天井面をスッキリとさせ、空間の広がりを感じさせるようにしています。またプライベートとパブリックな空間の使い分けも、Yさん邸の特長。リビングの続きの間として使える和室は、完全に締め切ることで客間として使えるほか、玄関～トイレ～和室の動線をつくることで、お客様がプライベートな空間に入ることがないよう配慮されています。そのほか“ペットとの共生”を考慮したプランニングもYさん邸の特長。腰板を全面に貼っていることはもちろん、和室の畳も防水性に優れたものを採用するなど、愛猫と一緒に暮らすための工夫を各所に施しました。
住まいの「収納」についてもこだわったというYさん。階段下を利用した大容量の収納スペースを確保したほか、各所にカウンター収納を設けるなど“モノがあふれない”暮らしを実現されています。さらに2階の子ども室では十分な広さのロフトを確保しているほか、小屋裏収納スペース、旦那さんの書斎など、空間をムダなく活用しています。
伝統的な和の趣ある空間と、自然素材をふんだんに使った心地よい室内空間で、快適な暮らしを送ることができる、「住まい」が完成しました。
平尾恵美子
